夏の寝具は湿度と温度調節を如何にするかが問題です。 汗による汚れもあり洗濯が簡単にできることも大切です。 吸湿、速乾、熱伝導率に注目する必要があります。
夏の室温は、基本的にはエアコンに頼らざるを得ません。寝具においては適温を如何に保つかが大切なポイントになります。 暑すぎるのも眠れないし冷えすぎると体調を崩してしまいます。体から放熱を如何にコントロールするか。どこに熱がたまるのかを考えれば対策はあります。
体からの熱は、掛け布団との間と敷き布団の間にたまります。掛け布団は厚さを薄くすることで、保温力は弱くすることができます。 夏布団か肌布団の素材と充填物に注意する事です。 問題は体圧をかけて接している、敷き布団なり敷きパッドと体の間の熱です。体から出る熱を如何に敷き寝具に伝えて、敷き寝具から如何に放熱させるかが課題です。
熱伝導率とは物質特有の熱を伝える速さとご理解下さい。この値が大きければ熱は伝わりやすいわけです。寝具で熱が伝わるとは体の熱を奪うことです。 例えば寝具では使用しませんが鉄の熱伝導率は83.5(W/m・℃)です。ウールは0.37です。 羊毛の布団と比較するためには、鉄板の上に寝るとヒンヤリすることで体感的にご理解頂けると思います。 夏の敷きパッドなどの素材に麻が使われることが多いのも理解できます。 詳しくは >>熱伝導率とふとん寝具のサイトにて。
空気の低い熱伝導率は保温性があることになります。そのため冬の羽毛布団などはダウンで空気層作っています。この空気層を薄くすることで保温性は下がります。 ダウンケット、夏布団などの掛け寝具は、保温力を弱くするには中綿の充填量を少なくすることで対応できます。
夏はエアコンをかけてある程度まで室温を下げて、夏おすすめの寝具でお休みください。
夏の寝室の湿度も基本的にはエアコンに頼らざるを得ません。ただ体と敷き布団は密着しているため、エアコンの風が通りません。 そのため放熱するために汗をかいています。汗をかくと湿気はより一層高くなります。
空気層は空気の移動がなければ保温力は上がりますが、空気の移動「風」などで移動があれば保温力は下がります。 最近は立体網目構造なる芯、インスタントラーメンのような構造をした繊維で作った芯をパッドにしたものがあります。 風の流れで熱を貯めないようにして熱をコントロールしています。
右側の様な立体網目構造なる芯をハニカム構造の側生地で被ったパッドがあります。また左の写真の様に立体構造の生地をパッドにしたものもあります。 どちらも敷き布団と体の間に空間を作り、その空間を空気が移動することで熱を逃がしています。またパッド表面の生地には熱伝導率の高い素材を用いることで熱を効率よく逃がしています。 詳しくは >>熱伝導率と寝具のサイトにて。