春と秋の端境期の寝具は、羽毛合い掛け布団、敷きパッドに注目すべきです。 保温と放熱、湿度を調節して蒸れ感を軽減するかが課題です。 そのためには適当な保温力と放湿性に優れた寝具が必要です。
端境期は、元来は古米に変わって新米に入れ替わる時期であり、三寒四温のように気温変化が激しい時です。 今回は寝具が入れ替わる、秋から冬の間と春から夏の4ヶ月程の期間として考えることにします。 誰しも冬は暖かくして夏は寝冷えをしない程度に温度調節に気をつけます。しかし、端境期は急激な温度変化があるため寝冷えのしやすい時期です。
端境期の温度変化をイメージ化してみました。冬から夏に向かって少しずつ暖かくなっていくイメージを色で表現してみました。 実際はイメージ図の下段の様に暖かい日もあれば急に寒くなったりと、温度変化が激しい季節であり体調を崩しやすい時期でもあります。 日本列島は南北に長いので月で限定はできませんが、春と秋の2回あり合わせると4ヶ月から5ヶ月程度有り、1年の3分の1以上あることになります。 特に木の芽もやしの季節は体調がくずれやすい時期であり、質の良い睡眠が必要な時期でもあります。端境期の寝具は重要と考えます。
端境期は温度変化と湿度が気になる季節です。 この二つの問題を解決するためには掛けと敷き寝具の両方を充実させるべきと考えます。 掛け寝具には、温度調節機能の面から春秋の端境期には羽毛の合い掛けふとんがお勧めです。 敷く寝具には、硬めの敷き布団と吸湿発散性に優れたウールパッドかムートンパッドの組合わせが理想と思います。
端境期には寒さが和らいできているので冬の寝具ほど費用を掛けたくないと思われがちです。
しかし、この時期は体調を崩しやすい時期でもあり、また1年の3分の1以上の期間があります。
冬の睡眠と端境期の睡眠どちらも重要なものであり、リフレッシュの為の睡眠と考えて端境期の寝具にも冬の寝具と同様に費用をかけて頂ければと考えます。
詳しくは >>秋春・端境期におすすめの寝具のサイトにて。
端境期には合い布団が必要です。
掛け布団の入れ替えのタイミングも難しく、しばらくは羽毛布団と合い掛けふとんを併用することをお勧めします。
合い掛けふとんの中でも特に温度変化に対応できる羽毛合い掛けふとんはお勧めです。
冬から春にかけては、冬用の羽毛布団を収納せずに、しばらくの間は羽毛合い掛けふとんの併用がお勧めです。
春から初夏にかけては、羽毛合い掛けふとんとダウンケットまたは薄手の真綿布団などの肌布団の併用をお勧めします。
その日の室温により取り替えて適温の状態を作るのがよいと考えます。
詳しくは >>羽毛合い掛け布団
寝床内の温度は、体圧を掛けて接する敷き寝具に熱は伝わりやすく、別の言い方をするなら熱を奪う逃がしています。 端境期の敷き寝具はパッドをうまく活用することで快適に睡眠を取ることができます。 ムートンと綿のシーツの組合せとか、最近では洗えるウールパッドが程良い温もりを保つことができます。 ムートンは洗濯が出来ませんが、洗えるほぼムートンパッドなどもございます。 お手頃価格のものでは、綿毛布のように起毛した生地に中綿を入れてキルティングをしたような表面は綿のパッドなどがあります。 端境期には、掛け布団だけでなく敷きパッドも季節に応じたものに交換されることをお勧めします。
汗ばむことも多い端境期には、布団に掛けるカバーは吸湿性に重点をおき、かつまた交換がしやすいカバーを選ぶべきです。 生地素材は綿がお勧めで、ガーゼ織りなども肌触りと吸湿性を考慮するとお勧めです。