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夏は100%麻の掛け布団と敷きパッドがお勧め

100%麻の掛け布団と敷きパッドとは

夏は暑さと湿気で寝付けにくいひが多くあります。最近は夕方から翌朝まで気温が25℃以上の熱帯夜の日が多く寝苦しい日が多くなってきています。

熱帯夜の寝室温度は30度以上ある場合が多く、当然エアコンで28度前後まで下げる必要があります。

28℃の寝室なら掛け布団が無くても寒くないかもしれません。しかし、敷き布団と接している部分は暑さを感じるでしょう。

寝室温度は朝方にかけて下がるので、やはり掛け布団の準備も必要です。夏の寝具でおすすめなのが100%麻の掛け布団と敷きパッドです。その理由について説明をします。

麻寝具の特徴

リネンとかラミーなどの麻繊維の特徴は熱伝導率が高いことです。 空気の熱伝導率は0.024でありポリエステルの熱伝導率は0.2であり麻は0.63です。

麻の熱伝導率は、空気の約26倍、ポリエステルの約3倍高く、それだけ熱を早く奪う事を意味しています。熱を奪われることは暑さを軽減できることでもあります。

麻の掛け布団

麻の掛け布団は、熱伝導率が高いので熱を外部に伝える放熱性に優れているだけでなく布団としての適度な保温力もあります。

掛け布団を掛けずに敷き布団の上に寝たと仮定すると、体の熱は敷き布団に奪われていきます。敷き布団に接していない体の部分は、空気に熱を放熱している事になります。

空気と熱の熱伝導率は26倍の差があります。このことから何も掛けずに寝るより麻の掛け布団を掛けて寝た方が暑さを感じないことになります。

さらに麻の掛け布団に伝わった熱は布団全体に伝わるので、布団の面積は体の表面積より広く、布団の広さ分が放熱板のような働きをするのでより快適な温度を維持する事が出来ます。

以上が夏に麻掛け布団をおすすめする理由です。

麻の敷きパッド

麻の敷きパッドを夏のおすすめ寝具にする訳はやはり熱伝導率の高さです。敷きシーツではなくパッドである訳は熱の伝わり方にあります。

下図はシーツとパッドの熱の伝わり方の違いをイメージしたものです。麻綿が入っている分熱は早く伝わります。熱の伝わり方は、シーツの場合には水平方向にシーツの厚さ分しか熱の通路がないため順番に伝わっていきます。

しかし、パッドの場合は中綿の厚みがあるため熱の通路はシーツと比べると何倍もの通路があることになります。そのため熱は順番に伝わるのではなく同時に多くの熱が伝わります。シリアルとパラレルの違いのような感じです。

麻のシーツとパッドの熱の伝わり方の違い

麻100%の理由

麻とポリエステルの熱伝導率は3倍の違いがあります。例えば麻の側生地の中にポリエステル生地を入れたとすると熱の伝わるスピードはポリエステルの速さになってしまいます。

麻100%にこだわる理由は、麻の熱伝導率を活かすためです。

まとめ

夏におすすめ寝具は、熱伝導率の高い繊維の麻がおすすめであり、熱を素早く放熱させるためにはシーツではなく麻100%の中綿を入れた掛け布団とパッドがお勧めです。

また麻は、吸湿性にも優れているので蒸し暑い夏の寝具におすすめします。

関連サイト

ひんやり寝具

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